初任給を上げる動きが、大手企業を中心に始まっていますが、僕たち、氷河期世代の支援も考えて欲しいと思います。もちろん、氷河期世代に向けた施策を国でも考えているようですが、なんか、痒いところに手が届かないというか、望むことと違うというか、なんというか・・・「求めているのは、そんな支援と違う」というか、政治家の想像力の乏しさに悲しくなってしまうんです。
![まお](https://buttstyle.com/wp-content/uploads/2021/01/nao1.png)
どういうこと?
これまで苦労してきた就職氷河期世代の僕たちが望むのは、早期リタイヤです。リタイヤ後に送れる「幸せな時間」なのです。もちろん、「いつまでも働きたい」という奇特な人間もいるかと思いますが、我々は他の世代に比べ、世間の世知辛さと冷たさ、息苦しさを存分に味わったのです。いまさら、「学び直し」だの「キャリアアップ支援」といった支援は必要ありません。働くための武器を手に入れるより、幸せな老後のため、満足する年金と人生を謳歌するための時間が欲しい。「もっと向上心を持て」と言われようが、「より良い生活のためだ」と言われようが、そこまで高望みをする活力は湧いてきません。
![まお](https://buttstyle.com/wp-content/uploads/2021/01/nao5-150x150.png)
確かに・・・
できることなら、慎ましく、生きるだけの収入と人生の最期に「いい人生だったな」という思い出作りをする時間を手にしたい。政治の犠牲になった功績を讃え、早々に引退をさせては頂けないでしょうか。それが就職氷河期世代の望みです。少なくとも僕はそう考えています。これ以上、僕たちから搾取することだけはやめて欲しい。
とは言っても、僕たち就職氷河期世代は、心からのんびり隠居生活を楽しむことは不可能です。これまで平穏な生活を送ったことなく、未曾有の災害の中に身を置いてきたのです。急に「明日からは自由だ」と言われても、何をして時間を潰すか思案してしまいます。なので、一度、60歳で引退させ、ベーシックインカムとして年金を支給してくれれれば、きっと「暇だし、起業するか」とか「やることないし働くか」という我々が培った奴隷根性で、社会のために経済活動を始めるはずです。
加えて、「60歳まで働けば、自由になれる」というゴールは、現在の仕事への活力となり得るはずです。若者の方がたくさんの給料を貰えるという僻みを抱き、だだ下がりのモチベーションを保つために、引退という甘美なゴールを与え、「後数年、耐えるぞ」という昭和時代の遺物である根性・気合・忍耐という『三種の神器』をもう一度、呼び起こすことが出来るのです。この効果は絶大です。我々、氷河期世代は、他の年代と違い、耐えることは得意です。ゴールが見えれば「最後に、ひと花咲かせて見せよう」という気概が生まれます。耐え忍ぶためにも、残りの期間を明確にして頂きたい。「年金受給開始年齢を引き延ばして、70歳から」などという馬鹿げた話をするより、日本経済のためになれると自負しています。
我々は、根性を叩き込まれた最後の世代です。「欲しがりません。勝つまでは・・・」の心意気は残っています。ただ、そろそろ心が折れてしまう頃合いなので、そこのところを重々汲み取って頂きたい。はっきり言いましょう。我々就職氷河期年代は、暇を持て余し、余裕がある生活を送ったことがありません。そんな人間は、間違いなく、忙しかった時代を懐古し、何かを始めます。少なくとも、多くの人間は、楽しみにしている老後に、与えられた自由を持て余し、「やっぱり働こうか」と考えるのです。そうなれば、新しい価値を創造する活動を始めたり、再就職をして社会に貢献したり、自らの意思で行動を起こします。
![ひらめ](https://buttstyle.com/wp-content/uploads/2021/01/hirame_flat.png)
絶対に、暇を持て余す
皆、口では「自由になりたい」とか「早く引退したい」とほざいていますが、仕事を辞めても、結局は「何もすることがない」と暇を持て余し、何かを始めます。間違いありません。僕たちの世代は、趣味すら持っていない人間ばかりなのです。『毎日が休日』という夢の時間を与えられても、所詮、飼い慣らされた虎です。必ず飽きが来る。そして、世間から求められるがままに、意欲的に働くはずです。そのためには、特例で、この年代だけ、年金受給開始年齢を60歳に引き下げ、一度、会社という束縛から解放してください。
![まお](https://buttstyle.com/wp-content/uploads/2021/01/nao2-150x150.png)
そうなると良いね
60歳で引退して、年金というベーシックインカムがあれば、僕たちはやり直すことができる。やり直して見せる。そして、起業や再雇用で日本の未来のために経済を回す。約束します。どうか、寛大な心で慈悲を与えてください。
(了)
コメント