会社員として働くのであれば、究極の属人化を行うべき理由

働き方

仕事をする上で、できることを増やすというのは、自らの首を絞める行為であり、できることが少ない人間の方が、幸せなサラリーマン生活を送れます。なんとなく、周りの人間と比べ、劣っていることにネガティブなイメージを抱く人が多いようですが、そんなことはありません。できること・やれるを絞り、特化した方がコスパが良い。あなたが会社員として一生働きたいと思うのであれば、知識欲や好奇心を捨て、手を広げないのが正義です

まお
まお

ゲス過ぎる・・・

ということを証明します。

まず、会社をクビにされない人間というのは、仕事ができる人間ではありません。もちろん、仕事ができない人間より、仕事ができる人間の方が重宝されますが、いくら、百人力の仕事をこなす強靭きょうじんでタフな人間であっても、会社のトップが変わったり、事業内容や方針が代われば会社から必要ない人間だと判断され、会社を追われることがあります。百人力の仕事は、百人でやれば良いし、代わりの人材はどうにかすれば手に入れられます。もしかしたら、コンピュータが代わりになるかも知れません。ですが、絶対に代わりが効かない人間というのが、会社には存在します。それは、いくら態度が悪かろうが、愛想がなかろうが、その人間でなければ、にっちもさっちも行かない業務を抱えている人間です。

まお
まお

そんな人は少ないでしょ?

「そんな人間なんて少数派でしょ?」なんてことはありません。どの企業にも必ず、そんなポジションについている人間というのがいます。そんな人間の特徴は、ひとつの業務にだけしている人間です。例えば、中小企業で経理部門一筋の人間や大企業のネットワーク責任者など、マニュアルにできないことを一手に引き受ける人間というのが必ず存在します。ちなみに、手順化され、マニュアルを読めば、業務ができる仕事というのは、これから先、コンピュータに奪われる確率が高い仕事です。そして、この属人化するしかない仕事というのが会社には必ずあるのです

ひらめ
ひらめ

必ずある

属人化した業務を一手に引き受ける人間は、必然的に会社にとって「必要不可欠」な存在となります。ここで重要なのは、そうしたポジションに就くためには「何でもできるオールラウンダー」になる必要はない、ということです。むしろ、広く浅い知識やスキルよりも、狭く深い専門性を追求する方が効果的です。なぜなら、特化したスキルは代替が難しく、そこにしかない価値を生み出すからです。

例えば、経理業務において特定の業界の会計処理に精通しているとか、あるいは古いシステムを使い続ける企業で、そのシステムを操作できる数少ない人間であるとか。こうした人々は、組織の中で「なくてはならない存在」となり、いざという時にも守られる傾向があります。

まお
まお

そうかも・・・

もちろん、特化することにはリスクも伴います。一つの業務や分野に極端に依存すると、その分野が廃れる、あるいは自動化される可能性があるからです。しかし、そうしたリスクに対処する方法は、実はシンプルです。特化しつつも「常に変化を意識する」ことです。

たとえば、技術が進歩して業務が廃れる兆候が見えたら、次に特化するべき新たな分野を見つけておく。または、自分の特化分野が「なぜ属人化しているのか」を分析し、その属人性を別の形に応用できるよう準備しておく。こうした柔軟性を持ちながら特化を続けることで、長期的に見ても価値を維持することが可能です。

まお
まお

なるほど・・・

一方で、「できないことが多い」というのは、特化戦略を支える重要な要素です。なぜなら、リソースを分散させず、集中するべきところに集中できるからです。「あれもこれも」と手を出してしまうと、どれも中途半端に終わり、結果として市場価値を失います。それよりも、「これだけは負けない」という一点突破の精神が、会社員として生き残る秘訣なのです

最後に、会社員として特化することのもう一つの利点は、心理的な安定感です。多くの人がキャリアの不安を抱える中、「自分はこれができる」という自信を持つことができれば、日々の仕事において迷いが少なくなります。そして、その自信は周囲にも伝わり、やがては信頼へとつながります。

まお
まお

そうかも・・・

結論として、サラリーマン生活で幸せを追求するには、何でもできる人間を目指すのではなく、あえてできることを限定し、その分野で他者が追随できないほどの専門性を磨くことが重要です。できることを増やすのではなく、できないことを意識的に増やし、コストパフォーマンスの良い働き方を実現しましょう。それこそが、長い会社員生活を豊かにする鍵なのです。

(了)

コメント

タイトルとURLをコピーしました